“人が自殺しようとしているのを目撃した場合、どうするか。
いくつかの答えがあるだろうが、俺には考える余裕も時間も無かった――。”
ある日、主人公“萩原 京介”は、
入水自殺をはかろうとしていた女子高校生“三島 由香”と出会う。
京介は、彼女が死ぬ前にとある提案をするのだった…。

感想
生きるという普遍的なテーマのこの作品。
読むのもつらいいじめや虐待、不治の病といった重いものはない。
ただ、生きづらいんだ。不器用で、生きるのが下手なんだ。
自分を受け入れること。自分と正面から向き合うこと。すべては自分次第なんだということを教えられた。
メッセージ性が高く、短いながらも感じ入るものが多かった。
半人前でもいい、一緒に生きてくれる人が、それでもいいと言ってくれる人がいるのなら、今を生きていけるのだろう。
綺麗な絵、優しいBGMにより形作られた物語。
タイトルは重いけれど読後感は悪くない。
作中に登場するほとんどの人物はボッチ設定で、好かれるようには作っていないとあとがきでは語っているけれど、自分は好きだった。いろいろ悩んで、割り切れるものと割り切れないものだってあって。それでも自分なりに歩いていこうとするところに憧れを感じてしまう。
同人作品、フリーノベルゲームは本当に玉石混交だと思う。自分にとって面白いと感じる作品、心に残る作品と出会えることはそう多くはないんじゃないか。このサークルのは他にもジサツ志願者同盟もプレイしているけれど、他にも多くの作品があるようなのでもう少し読んでみたいと思う。
来年からはこうして書き残しておきたい作品だけ記事にして、忘れずに、また時々は思い起こせるようにしたいと思う。
ただ、すこしくらいは他の人にもプレイしてもらいたい思いもあるので、事細かに物語の内容を綴りすぎることはないので、そこら辺の線引きも微妙なところ。
なので更新頻度はもしかしたら数か月に一度くらいになるかと…。(今までもそうかもだけれど)
とりあえず今年の下旬?頃には一年の総括としてちょっとだけ記事(愚痴のようなもの、雑記)を書きたい。