結婚主義国家攻略感想

はじめに

この作品はエロゲではなく、携帯アプリの一つ、ノベルゲームの一種である。初めは無料でプレイできる範囲の1集、2集を読んだところ、その内容に引き込まれ、Windows版もあることを知り続きをPCでプレイ。720円という価格だっだけれど、価格以上の価値があると感じた。

物語

罪状、独身

判決、死刑

18歳になっても結婚できなかったものは死刑となるという特殊な制度がある国家。

短編形式で語られる、様々な事情を抱えた男女の思いが交錯する。

8編から成り、物語は結婚できなかった者たちが集められた、独身監獄から始まる。(開始時は独身監獄のみ。読み進めるにつれて続きが1編ずつ選択可能となる。)8編全て読み終えた後、あらたに愛情試験が追加、言うなればトゥルールートが存在する。

スクリーンショット (538).png

独身監獄冒頭場面。主人公である昴が彼女(元カノといった方が正しい?)から別れを切り出される場面。この時既に結婚式当日。相手の女性は別の男性と結婚するという。別れてほしいのという文章に死んでほしいのというルビが振ってあるのが印象的。ちなみに結婚式はその地域ごとで合同、決まった日付で、腕輪を使用した儀式を行う。スクリーンショット (540)

独身監獄から出るためのルール。それは結婚すること。集められた男女でペアを組み、儀式に臨み、成功させること。みなに希望の笑みが浮かぶ中、昴は好きでもない人と結婚するなんておかしいと言う。しかしこの国家においておかしいのは昴の方だった。死なないために結婚する。それこそが共通認識、常識だった。スクリーンショット (541)

そんな中、声を上げて笑う少女、桔梗。好きでもない相手と結婚するくらいなら死ぬという信念を貫き、自らこの独身監獄へと足を運んだ異質の存在。他の皆がペアを組み、親密さを上げて監獄から出るために努力する中、桔梗だけはお気に入りの茶室で穏やかな最期の時を過ごす。しかし昴は監獄から出ることをあきらめたくはない。そのために桔梗に協力を求めていく。スクリーンショット (542).png

1編あたり2,3時間もあれば終えれる。けれど濃密。独身監獄から出るための信じていた前提条件から覆される絶望緘。揺るがない桔梗と、生きるために必死でいて、すぐに気持ちが揺らいでしまう昴の対比。極限状態だからこその面白さがあった。

8編でそれぞれ主人公とヒロインは異なる。どの編も結婚に対する焦りや恐怖、気持ちの揺れ動きやその人間自身の弱さが描かれており、8編それぞれが独身監獄での出来事に負けず劣らず濃密。また8編あるがそれぞれ全てがハッピーエンドで終わることはない。後味が悪かったりしこりを残す場合も多い。だからこそ考えさせられる場面もあった。

そして最後の愛情試験。2編目の主人公である伊集院雅文をメインに据え、物語が再び展開される。自分本位な考えから、娘や周囲の影響により徐々に変わらされていき、ときに無力感も覚えることもありつつも、この制度に対してできることを。自分よりも大切な存在のために動くことができた。スクリーンショット (532).png

制度によってゆがめられてしまった過去や自身の誤りを忘れることはできない。忘れずに、それでいてたまに懐かしんであげれたらそれでいい。スクリーンショット (536)

総評

異常とも思える制度。けれど元々は少子高齢化対策の一環。そのためありえないけれどありえるかもしれない設定だとプレイ中ずっと感じていた。だから興味深く、楽しめたのかもしれない。

終始先の気になる展開が続き、最後まで楽しめた。1編あたりが短いのも区切りがつけて良かった。

ボイスこそないが、雰囲気の微妙に異なる物語群の中でBGMが良い引き立てとなっていた。

この作品を目にしたきっかけはDMMの一般作品の方で何か良い作品がないかと探した結果でもある。ios版、android版でも、自分のようにWindows版でも構わないので、是非とも一集分でも試しにプレイしてみてほしい。そして気に入ったら続きを購入を。冒頭にも伝えたとおり、720円以上の価値があると思える作品になると思う。

 

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