こんな娘がいたら僕はもう……!!攻略感想

物語

私立里見ヶ丘学園に通う黒澤透(主人公)は、
1年前に起こしたある事件以来、無気力な日常を送っていた。

そんな日常に変化が訪れることになる。
陽差しの照りつける真夏、透は一匹の不思議な猫と出会う。

猫はこの町の守神だと名乗った上で、自分が弱っていることを告げた。
回復のためには人間たちの愛情が必要だと言い、
その力を溜める協力をして欲しいと頼み込まれてしまう。

その日から、猫の力をきっかけに、
本来仲良くなるはずのなかった少女たちと、透は心を通わせていく。

やがて猫の力が消えたとき、
透と少女たちの関係はどうなっていくのだろうか?

(公式より引用)

今回はごく簡単に書いていきます。そもそも書きたいことが少ないかも。

透は過去の問題行動により避けられていて、転校生の真帆もその我が強い性格のためイジメられる。共通部分は、何気に重たい主題と、衣笠さんのギャグセンスに笑わせてもらいながら楽しめた。

個別からは、過去の透が起こした事件を知らない、もしくは人づてにしか知らないヒロインはその問題に大きく触れることなく、実際に接した現在の透自身を好きに。逆に事件を起こした透と、それ以前の透のどちらも知ってるヒロインは、透に対する好感度が最初から高く、透のことを一番近くで、一番信じていてくれる存在に。

攻略推奨としては、本筋から離れた一年生組を最初にして、次に幼馴染である綾菜、次に真帆、最後に沙希。渚に関してはおまけ程度なので好きなところで攻略で。

沙希ルートでは透の起こした事件の真実が分かり(真帆ルートでもあらましは分かるが)、沙希に対する誤解が解け、もう一度部活をすることを目指す。シナリオの出来についてはこの立ち位置上、沙希が1強といったところ。

他のルートでは誤解をしたままなので一切好意を見せる態度はなく、冷たいままだったのも逆に好印象。

前向きになれて、一番すっきりとする話だった。

ラストのこのセリフで、本当に良かったなぁと思えた。スクリーンショット (276)ただ、沙希以外の個別ルートが微妙。というか、真帆と綾菜……かな。

一年生組はまあ普通。かわいさ補正もこもってるけど(基本的に後輩キャラ、年下キャラの方が好き)。志乃の家庭的なところとか、あすかのうざかわいさとかは良かった。

真帆と綾菜。真帆はイジメが主題かと思いきやわりとあっさり解決してるし。透が野球部に参加して試合をする展開となるわけだが、異常な?身体能力の高さ。ろくに練習をしていなかった野球部員が全国常連レベルの高校と互角以上に試合をして最終的に勝ってしまう。物語的には野球部存続と透の野球部入部が叶う訳だが、いまいち釈然としない。

綾菜はルート前半、いきなり学校に爆弾が仕掛けられてそれを探しにいったり、逃げたライオンを捕まえにいったりで滅茶苦茶な展開なように思えた。さすがは衣笠さんのテキストと笑える部分も多分にあったが、正直なにこれ?って感じだった。

後の不満点は、とにかくHシーンが短い!古めの作品だから仕方ないかも思うけれど、スキップしたら一瞬で終わる。衣笠さんの他の作品もHシーンが短い印象。あんまり期待しちゃあいけない。

総評

シナリオに過度な期待は禁物。けれどどのルートもあまりにもあっさりとしすぎた感じがする。普段シナリオゲーメインにプレイしているからそう感じるのだろうか?共通部分での重さを感じさせてくれたからこそ肩透かしを食らったのかも知れない。

とはいえライターの衣笠彰吾さんだと知っていたからこその購入、プレイしたこの作品。暁の護衛の海斗と尊徳を思い出すような、透と英二のやりとり。愛すべきバカの芳宏の存在が大いに笑わせてくれた。

古い作品だが、自分のように、暁の護衛等、衣笠さんの他の作品を知っていてそのテキストの面白さを知っている人にはおすすめできる。

 

 

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