月影のシミュラクル攻略感想

物語

幼い頃に住んでいた街、伊沢街。その森の奥にある古びた一軒の屋敷、如月家で行われる謎めいた儀式のため、誠一は帰郷する。

そこで誠一は懐かしい少女たちとの再会、正体の分からない少女、紅と出会う。

幼い頃に交わした約束。そして誠一が見る真実とは。

蜘蛛の巣にとらわれた蝶がふたたびはばたくまでの物語。

 

生き人形である紅に翻弄され、縛られ続けてきた如月家の物語であり、本質的には紅のためだけの物語であった。

まずこちらがあっぷりけ伝統のフローチャートシステム。物語は8月3日から11日までと決して長くはない。けれど濃密な日々だった。

スクリーンショット (130)スクリーンショット (131)EDパターンは13通り。個別ルートはあってないようなもの。全ては後の紅ルートのため。ほとんどのEDで紅という得体の知れないモノに翻弄される。時には何も掴めず終わり、納得のできない結末を迎える。犠牲はあったが手に入れた平穏。しかし紅の影が垣間見える。といったものが多い。全ての真実が明らかになっていった紅ルートでは人と化物(神)との在り方、そして今までのような生き方と決別し、真に心と呼べるものを誠一のおかげで手にすることができた紅。気持ちの良い終わり方だった。しかしどのような終わりになろうとも伝奇ものとしての面白さがあった。下の画像はあるEDの一場面。いなくなったはずの人物。一つの終わりは迎えたものの、何も終わっていないということを感じさせてくれる。スクリーンショット (132).png伝奇ものとしては同ブランドの黄昏のシンセミアが挙げられるが、こちらはミドルプライスということもあり、少し短い。けれどこの作品は短いからこそ無駄な描写や冗長な表現が少ないというところが利点だろう。その点では黄昏のシンセミアよりとっつきやすいとも言える。

ミドルプライスであるからこそ展開が少し雑で性急すぎた場面も少しではあった、美優ルートが少しひどかったように思える。大事な友達である零が亡くなった直後に誠一に想いを告げてすぐにHシーンになる。共に大事な人を失っての傷の舐めあい?のようにも感じさせられるがもっと違うやり方はなかったのかなと。けれど、物語全体で見れば序盤に分岐するからこそだが、紅という得体の知れない存在に恐怖する展開。共に紅から逃げ、誠一の手が切り落とされてしまう場面、ここが全体でみても恐怖を感じる場面だった。スクリーンショット (134)

総評

基本的に悪意を持たない、だからこそ紅と相対することができる誠一。そして決断するべきところでは決断することができる、ある意味理想の人物。零との互いを理解している相棒のような距離感。ここら辺はさすがあっぷりけ作品。この心地よい関係があっぷりけ作品で一番好ましいところ。

この作品は音楽がこの世界をうまく形作られていた、基本的にはおどろおどろしい、伝奇ものとしての曲が多い。日常シーンに使われる明るめな曲がかなり少ない。一葉のテーマとソトノニチジョウの2つくらいだと思う。そういった部分を削り切ったところが功を奏したと思う。また主題歌とED曲のボーカル曲もまた良かった。そしてそれ以上に主題歌のピアノアレンジ版。どんな作品でもそうだと思うんだけれど物語のいい場面で流れる主題歌のBGMはすごく心に……くる。

桐月さんの作品の安定感。あっぷりけ作品でまだプレイしていない作品はあるけれど、クロスコンチェルトまでにプレイしておきたかったあっぷりけ作品はこれにて。あとは経過報告をたまにチェックしつつ、完成を気長に、楽しみに待つとしよう。

 

 

 

 

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト /  変更 )

%s と連携中