車輪の国、向日葵の少女攻略感想

物語

罪を犯すと特別な義務を負わされる社会。罪人を更生、指導する特別高等人の最終試験のためとある田舎町を訪れた主人公森田賢一。一日が12時間しかない義務、さち。大人になれない義務、灯花。そして恋愛できない義務、夏咲と出会い、特別高等人候補生として指導していくことになる。

第一章 特別高等人

まずは試験の一環、前段階として、被更生人と親しくなること。指導を仰いできた上司、また試験官である法月将臣からの指示。間に設定説明的な退屈な手続きを挟み、磯野の理解不能な言動等にも振り回されつつ過ごしていく。スクリーンショット (14).png  そんな日常も長くは続かず、自分たちの失態で賢一が罰を受けることを知り、被更生人の三人の少女たちは自らの立場を認識せざるを得ないのだった。スクリーンショット (15).pngそして始まる特別高等人最終試験。さち、灯花、夏咲の三人の義務を解消させること。賢一の過去と向き合い、社会と向き合う、短く、長い夏の日々が始まった。

第二章

一人目、さち。一日が12時間の義務。怠惰な生活を改めさせ、勤労させること。義務を守らせること自体は容易い。けれどさちの義務を解消させるべく動く意欲を引き出すことが難しい。さちと一緒に妹として暮らす少女まな。まなと離れ離れになる危機が訪れたことにより、もう一度昔諦めた絵と向き合うことになる。絵と向き合うことが。絵をもう一度好きになることが結果として義務を解消させることになった。いつかまたまなと会えることを目指して。

スクリーンショット (1671) 第三章

二人目、灯花。大人になれない義務。親の命令に背いてはならない。灯花自身には罪はなく、灯花の問題というよりは親権者である京花の問題でもある。一見義務がなくとも問題なく暮らしていける。けれども義務を解消するためには京花の、この家庭の抱える秘密を暴く必要があった。事実を知り、思い出し、今まで親の言うことを聞くしかなかった灯花は選択を迫られる。選ばないという選択肢を、灯花は選ぶ。子供のままでいい。みんなが幸せになれる選択を。そして本当の意味での親子への一歩を踏み出す。

スクリーンショット (16).png第四章

三人目、夏咲。恋愛できない義務。異性との接触の禁止。内乱の影響で昔の明るかった面影はなくなり、異性のみならず同性であっても繋がりを持とうとしない。義務が解消されなくても構わないと思っている。心の距離を縮めるために賢一は自らの過去を明かす。それによりますます事態は難しくなっていく。窮地に立たされたがためについに心の内の強い意思を。賢一が好きだという言葉を口に出すことができた。普段はぽわぽわしているけれど、被更生人の三人の中で最も意思の強い少女。

スクリーンショット (17).png第五章

物語は最終局面へ。今まで存在を認識されていなかった、最も頼れる人物も加わり、法月将臣特別高等人へ立ち向かう。その結果選び取るのは平穏な日々か、社会と戦い続けるか。今の世の中を受け入れて、ゆっくりと変わりながら、この世界は回っていく。

スクリーンショット (5).png総評

さすがは誰もが認めるあかべえそふとつぅの名作。重厚なこの世界観の構築は本当にすごい。ひと昔前の作品だけれど、音楽等も良いものが多かった。ただ、ヒロイン以上に、主人公以上に、法月将臣(とっつぁん)の存在感が大きかった。スクリーンショット (18).png

登場からして銃ぶっ放してもう一人の候補生殺してしまうわけで。その後の展開もとっつぁんの手のひらで踊らされてる感。理解者であり、畏怖を覚える者であり越えなければいけない者だった。名言も多し。プレイヤーにとって、このとっつぁんの言動、魅力がどう映るか。この作品の社会をどう感じるか。楽しみつつも考えさせられるものが多い作品だと思う。

 

 

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