なつくもゆるる攻略感想

物語

通称自殺病。簡単に言えば自殺する可能性の高くなる病気。この病を発症、もしくは発症前の生徒を集めた全寮制の学園が舞台。

新型咽頭結膜熱という病気に感染し、回復したが体内にウイルスが残っている可能性があるので夏休み初日というのに二週間の外出禁止となってしまう。

外出禁止期間をそれなりに楽しく過ごしていたが、ある日の夜に停電が発生。ガスや水道といったライフラインの停止。そして廃墟となった街。

調べていく中で少しずつ分かっていく世界の秘密。本当の世界の終わり。これは世界の終わりを許さない少年と少女達の物語。

共通ルート

特殊な学園ではあるが、自分は自殺しないタイプの人間であると自負し、また同じタイプであると思われるルームメイトの舜や生物部部長のりねと共に生物部としての日常を序盤は送る。不思議な出会い方をした紫穂、妹である姫佳生徒会長のユウリも加わり、海に出かけたり。生物部としてどんな意味を持った活動をしているのか、興味深い説明だったし、後になるとこの場面、説明にも意味はあると感じれた。スクリーンショット (1555).png

姫佳ルート

歪みの始まり。義姉である零佳との出会い。伝えられる強くなるための方法。その技に名はなく、ただ雑に、単純に術と呼ばれる技術を教え込まれる。狂っていて、怖く、進の手首を壊した存在。共通ルートで疑問に感じるであろう進の技術、強さの根源が全面に。

姫佳に関しては元より好感度MAXの状態。これといった恋愛描写は少ない。というかもはやお漏らしキャラの印象しかない!スクリーンショット (1569)  けれど姫佳のおかげで気付かなかった事実に気付かされる。そんな中訪れるXデー、学園が停電となる日。生き残るためには戦うしかない。常に恐れていた義姉と。戦いの後のこの今までの常識を覆す言葉により、今後の展開に一層期待を持ち、続きが気になった。スクリーンショット (1574)

りねルート

~なり法隆寺!が口癖。テンション高めの生物部部長。ロり巨乳。法隆寺という言葉を一生分聴いたかもってぐらい。スクリーンショット (1561) ルート序盤、なんともアレな方法で好意が伝わり、付き合うことに。こちらもXデーまでは世界の秘密ともいうべきものに近づいていく。りねの生物部としての観点から。人とは違うことを自覚し、疑問に思うことを忘れない姿勢だったから気付けたこと。自殺の原因。進化の思考実験。生態系。今までの話は全てつながっていた。そして記録から、零佳の言葉から確証を得る。教師の喜多雲、ユウリの思惑等も見え隠れし、多くのことが分かってくるルート。

またこのルートで出会う紫穂は紫穂であって紫穂でない。このときの紫穂の言葉はこの時点では意味不明の電波発言だが後になると、理解はできないが納得のいく言葉たちだった。スクリーンショット (1586)

 

ユウリルート

垣間見えた未来らしきものを防ぐために、同じものが見えてしまったユウリとともにその未来を防ぐために奔走する。新たに分かった事実もあるが、このルートで各々の立ち位置、ルート毎に分かった事実を元に形作られた世界観がほぼ完成したといってもいいかもしれない。一番恋愛要素が薄く、いつ進のことを本気で好きになっていったのか分からず、あまり魅力的に思えなかったキャラだった。キャラ付けとしては毒舌キャラであり怪力キャラ。……そういう嗜好の持ち主ならワンチャンあるかも……。

スクリーンショット (1610)      紫穂ルート(トゥルー)

ユウリルートの終わりからそのままつながる。記憶喪失となり今までとは異なる紫穂と出会い、りねの妄想上の存在であったはずのカモノハシのワウとも出会う、なんとも不思議な世界へ。スクリーンショット (1627)しかしこの世界が最も紫穂の知る世界に近くなっている。今まで繰り返してきた進の体と、そして心を強くしてきた結果、たどり着いた世界。進にしか成しえないことができるようになった。今まで辛い苦労を一人でしてきた紫穂のこの笑顔が最後に見られるだけでも、ここまでプレイしてきて良かったと思える。そんな最後。ここから本当の夏休みが始まる。

スクリーンショット (1644)総評

個別感想でも少し触れたように、恋愛描写を必要最低限に。削れるだけ削って、シナリオに傾けたという印象。その分、序盤で恋人関係となりそのヒロインを守るために行動するという原理が成り立つわけだから一概には悪いとは言えない。

この作品の魅力はキャラや恋愛にあらず。やはりこのSFシナリオ。前半は生物学的観点から世界の謎に迫っていき、後半からは物理学観点から迫っていくことになる。物理学要素が多いのはループ物の物語では珍しくない。超常の何かによって引き起こされる場合もあるが、この作品や、景の海のアペイリアのように、なんとなくでしか理解できなくともちゃんとした理屈でもって説明される方が好みなので良かった。

一つのルートが終わり、判明した事実が既知のこととして世界に反映されていく仕様はなんとも上手いやり方だと思った。未来の存在のまま過去へ。なのでもし殺されたとしてもその経験により鍛えられた自分自身となるようだ。ただ本人にループの自覚はなく(デジャブは何度も感じるようだが)、気が遠くなるほどの時間が繰り返されたという実感が薄い。なのでラストに得られる気持ちも前作はるまで、くるるに比べれば薄くなってしまった。

忘れてはならないもう一つの魅力。それはこのハイテンションな会話、下ネタの数々!舜という強烈な個性の持ち主がおり、他のヒロインもかなり飛ばす。この作品のというより、このブランドの魅力といってもいいだろう。かなり笑わせていただきました。スクリーンショット (1611)スクリーンショット (1612)

日常会話の面白さもあり(好みはもちろんあるだろうが)、進と零佳の関節技を中心とした技術、術による戦闘もあり、何より先が気になるSF的シナリオ。一風変わったエロゲではあるけれど、作品を選ぶ際シナリオ重視と常に考えている、自分好みの作品でした。

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